01
むし歯の進行と放置
むし歯は、ミュータンス菌などの細菌が歯のエナメル質を溶かすことで始まります。これらの細菌は食べ物の糖分を利用して酸を生成し、その酸が歯を侵食します。初期段階では歯の表面にとどまるものの、適切な治療を受けずに放置するとむし歯は歯の内部に進行し、痛みや感染を引き起こします。最終的には歯の神経が死んでしまい、歯が崩れやすくなり、ボロボロになります。
02
歯周病の進行と放置
歯周病は、歯垢の中に潜む細菌が原因で発症します。これらの細菌は毒素を放出し、歯ぐきに炎症を引き起こします。初期段階では歯肉炎として現れ、歯みがき時の出血などが見られますが、適切なケアを怠ると炎症が進行し、歯を支える組織やあごの骨が破壊されます。これにより歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまい、歯列全体が崩れてボロボロになります。
03
不正歯列による噛み合わせの不良
不正歯列は、歯並びが悪いために正常な噛み合わせができない状態です。この不良な噛み合わせは、特定の歯に過度な力をかけることになり、歯の摩耗や損傷を引き起こします。また、噛み合わせの不良は、歯周組織へのストレスを増大させ、歯周病の進行を早める可能性があります。これらの問題が複合的に影響することで、歯が脆くなり、最終的にはボロボロになることがあります。この歯列不正はただの遺伝的、機能的因子によるものだけではなく、むし歯や歯周病の進行でできた歯の欠損を放置することによる、歯の移動が原因で起こることもあります。